Saki Ikemiyagi Official Blog

天気や空、日々のあれこれ|お天気講師・気象予報士|沖縄

13年ぶりの津波警報で見えた沖縄の防災の課題

こんにちは。

 

お天気講師・気象予報士

池宮城サキです☀️

 

はじめましての方はこちら 

 

ブログ2本目を投稿しようと思いながらもなかなか筆が進まず。

新年度も始まったことだし、日々撮り続けている空の写真をゆるく載せていきたいと思います。

 

とは言っても、きのう空の写真を撮るのをすっかり忘れていました。

 

関心は空よりも海だった。

 

 

きのう4/3(水)午前9時、沖縄本島宮古島八重山地方に津波警報が発表されました。

沖縄に津波警報が出たのは2011年の東日本大震災以来、約13年ぶり。

 

地震震源は台湾付近。与那国島では震度4を観測。

台湾では地震によって大きな被害が出ているようで、そちらも心配です。

 

沖縄では、津波による被害は今のところ確認されてないですが、県内の防災の課題が浮き彫りになったように思います。

 

今回の出来事で感じた課題は3つ。

渋滞、空港混雑、外国人への情報共有不足。

 

各地で大渋滞

一番の問題は車の渋滞。高台まで車で移動しようとした人が多く、各地で大渋滞が起きました。対向車線に進入した車もあったそう。

沖縄は車社会ですし、車のほうが早く・楽に高台にたどり着けると思う気持ちもわかります。でもね、みんなで一斉に同じところに向かうと渋滞します。1ミリも進まなくてパニックになるかもしれない。緊急車両も通れない。もし本当に津波が来たら、車ごとのまれてしまうことも。

 

だから車移動はできるだけ避けてほしい。

 

津波から逃げるときは、【原則徒歩】です。

徒歩のほうが車よりもじつは早く辿り着けます。

その考えが広がってほしい。

 

空港の混雑

空を飛ぶ航空機にも影響はあります。那覇空港では一時的に搭乗手続きが停止しました。空港内はかなり混雑したんじゃないかと思われます。

 

外国人に情報が届きづらい

津波警報が出されたとき、町じゅうでスマホから警報アラートが一斉になりました。けど、外国人のスマホには情報が届きません。

防災無線も流れていたけど日本語のみ。英語にさえ対応していない。

 

県内に住む人の10人に1人が外国人といわれている沖縄。しかも外国人観光客も多い。その人たちにも素早く安全に避難してもらうには、今の体制ではまずい。

 

これから起こるかもしれない災害に備えて

私は警報発表時は娘と自宅にいて、ハザードマップで安全も確認のうえ、注意報に切り替わるまでそのまま自宅にとどまっていました。

 

でも、もしかすると海に遊びに行ってたかもしれない。娘が川の近くの公園に遊びに行ってたかもしれない。

そう考えると、その状況ですぐに正しい判断ができるか正直わかりません。

なぜなら、実際にそういう目に遭ったことないから。

 

だけど、今後も遭わないとは限らない。

 

災害への備えの基本は、日頃から想像すること。

そして準備をしておく。

 

私もですが、今回改めて防災について考えるきっかけになったかと思います。

今できる備えを一緒に、もう一度見直しましょう。

 

すぐにできることとしては、

〇家族と避難ルートを話し合う

 子どもの登下校中のように家族が離れているときにはどう行動するかを話し合って決めておく。

ハザードマップを確認

 自宅だけでなく、学校、職場、駅などよく行く所の避難ルートも確認する。重要なのは、歩いて逃げられる方法を考えること。

(「重ねるハザードマップ」のサイトがおすすめ)

 

これをするだけでも、次もし津波が来たときも判断が早くなると思う。

あと1秒が命取りになることもあるから、悩む時間をできるだけ減らす。

 

ブログ2本目、最後まで真剣な話になってしまいました。

平常時はもっと楽しい話題も入れていくので、また見に来てください。

空を撮り忘れたので先日載せるはずだった夕空をお届けします☀

オレンジと青のグラデーション、そして一面に広がる高積雲たち。好みな空♡

 

そういえばきのうは日中むし暑かったですね。

県内ほとんどの地点で今年最高気温を更新。

波照間では30度の真夏日でした。もう沖縄の夏は目の前🌴

 

最後までお読みいただきありがとうございました!